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Research Highlights - 北極圏研究最前線

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北極海国際共同海洋調査 - ベーリング海、チュクチ海の観測航海 - 2007年7〜8月

北極海および亜寒帯縁辺海における河川−海氷−海洋生態系への気候変動影響モニタリング
(2007年度JAXA委託研究)

IPY campaign
北極海国際共同海洋調査での北海道大学水産学部付属練習船「おしょろ丸」と衛星による観測イメージ (「AESTO News 2007 Autumn No.10」 より))

2007年3月から2009年3月までの2年間は、第4回国際極年(International Polar Year : IPY)にあたります。このキャンペーンは世界各国の研究者が協力して、南極・北極の学際的な研究や多分野同時観測を推進し、惑星「地球」への理解を深めることを目的としています。

北海道大学大学院水産科学研究院・水産学部の齊藤誠一研究グループは、IPYキャンペーンに参加し、2007年と2008年の夏に北海道大学水産学部付属練習船「おしょろ丸」によるベーリング海とチュクチ海の国際共同海洋調査を行います。

同グループは1991年と1992年に、同じ海域で底引き網による魚類採集も含めた海洋調査を行いました。今回の航海では、前回の調査結果と比較できるような観測を実施し、約15年間の気候変化が海洋生態系にどのような影響を与えているのかを調査します。

現在、全球海洋生態系動態研究計画(Global Ocean Ecosystem Dynamics : GLOBEC)の一環として、北半球の亜寒帯縁辺海の比較研究プロジェクト(Ecosystem Study of Sub-Arctic Seas : ESSAS)が行われていますが、今回の共同海洋調査はESSASのIPY航海としても認知されています。IPYという機会を生かした今回のフィールドキャンペーンの中で、北極海および亜寒帯縁辺海の海洋環境の変化が生態系に及ぼす影響を評価し、そのメカニズム解明への手懸りがつかめるものと期待されます。

今回の共同海洋調査は、IARC-JAXA北極圏研究の一環としても位置づけられています。全球気候変動の北極海域での影響を解明するため、JAXAはIARC-JAXA情報システム(IARC-JAXA Information System : IJIS)を活用し、練習船「おしょろ丸」による観測調査に改良型高性能マイクロ波放射計(Advanced Microwave Scanning Radiometer for EOS : AMSR-E)や陸域観測技術衛星「だいち(ALOS)」からのデータを提供します。

なお、チュクチ海航海では、朝日新聞社の記者とカメラマンが同行し、船上から日本へ随時記事が送られます。

観測計画
Map (Bering Sea)

ベーリング海観測計画:ダッチ・ハーバー(2007年7月24日)〜ノーム(8月3日)

Map (Chukchi Sea)

チュクチ海観測計画:ノーム(2007年8月5日)〜ノーム(8月15日)

小さい赤丸の地点では水温、塩分、動物プランクトンなどの基本的な観測、大きい赤丸の地点ではさらに詳細な観測を行う。Xの地点ではXCTD(使い捨て水温塩分計)観測、二重丸の地点では往路・復路で2回観測を行う。

(資料提供:北海道大学教授 齊藤誠一)

[掲載日 2007.8.27]

 
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更新日 2008/4/1