2006年9月5日、陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)搭載のAVNIR-2によって観測された、アラスカ州最北端の都市バロー周辺のトゥルーカラー画像、地上分解能は衛星直下で10mです。
この季節には海氷の塊がばらばらに海上に漂流しており、海氷の表面にもそれ自身が溶けてできた池や穴が見えます(水色の部分)。海流は沿岸に沿って南から北に流れており、砂州の北側で渦巻いているのがわかります。青緑色っぽい海色は、プランクトンによるものと思われます。また、陸側の水深が浅い部分は、土砂によって黄色っぽくみえます。また、永久凍土地域は、この時期は、湿地帯になっています。
陸上には楕円形の地形がたくさん見られます。永久凍土が泥炭火災などによって大量に溶けると、丸い湖ができ、この地方では北西方向に吹く風が卓越しているため、湖は北西・南東方向に発達します。蒸発量が降雨量より多いため、最終的には蒸発して、画像に見られるような茶色い楕円形が跡として残っていくと考えられます。
画像内の赤枠をクリックすると、バロー市付近が拡大されます。
バロー市は沿岸にあります。Wiley Post-Will Rogers Memorial 空港の一本しかない滑走路が、市の南側に延びているのが見えます。バロー市周辺では2003年にフィールド調査も行われました。その様子が 「北極圏研究とは」の「アラスカでの観測」のページに紹介されています。
[掲載日: 2007.3.26]